こんにちは、シャッター修理ガイドの相川です。
出かける直前に、車庫のシャッターが途中で止まって動かない。急いでいる朝ほど、こういうことは起きるもの。修理の費用も、頼める業者も、いますぐ知りたいところでしょう。
私はシャッター修理の仕事に約30年たずさわり、いまは一人親方として、メーカーのシャッター修理を請け負っています。メーカー指定の社内研修や資格も保有しています。
車庫やガレージのシャッターは、窓用とちがってサイズも仕組みもさまざま。現場では、症状だけを見て「もう交換ですね」と言われ、驚いて相談に来る方も少なくありません。
この記事では、車庫・ガレージのシャッター修理費用の目安と、故障症状の見分け方、業者の選び方をお伝えします。
読み終えるころには、「まず現地を見てもらう」という次の一手がはっきりしているはずですよ。
- 車庫シャッターの故障症状と原因
- 車の出入りに支障があるときの対処
- 修理内容ごとの費用相場の目安
- 修理と交換を見積もれる業者の選び方
車庫シャッター修理の前に確認したい症状と原因
まずは、シャッターに何が起きているのかを見ていきます。症状と原因の見当がつくと、業者に状態を伝えやすくなり、見積もりの中身も理解しやすくなりますよ。
車庫シャッターによくある故障症状
車庫・ガレージのシャッターの故障症状には、開かない、閉まらない、途中で止まる、動きが重い、異音がする、斜めに傾く、レールから外れる、リモコンが反応しないなどがあります。
車庫用は、窓用にくらべて間口が広く、シャッターそのものも重いのが特徴です。そのぶん、ひとつの不具合が、ほかの部品にまで響きやすくなります。
たとえば、レールの歪みを放っておくと、スラット(シャッターの板)まで傷めてしまう、といった具合です。
「最近、開けるときにガタつくな」。そんな小さな違和感は、故障のサインかもしれません。あなたの車庫は、どうでしょうか?
手動と電動でちがう故障の原因
原因はさまざまです。レール内の異物や電池切れといった単純なものから、スラットの変形、スプリングの劣化、モーターや制御機器の故障まで、幅があります。
手動タイプなら、疑うのはスプリング、スラット、レール、鍵まわりが中心。電動タイプは、それに加えてモーター、制御機器、リモコンも候補に入ります。
電動は部品が増えるぶん、見た目だけでは原因を決めにくいのが正直なところ。
症状ごとの見分け方は、シャッター故障の原因と見分け方にまとめたので、あわせて読んでみてください。
車の出入りに支障があるときの対処
シャッターが開かないと、車が出せません。かといって、閉まらないまま夜を迎えるのも心配です。そんなときでも、無理に開け閉めしないのが鉄則です。
あなたが自分で確認してよいのは、障害物、施錠、ブレーカー、リモコンの電池、そして取扱説明書に書かれた復帰操作までです。
電動タイプには、手動で開閉できる仕組みを備えたものがあります。ただし、手順は機種ごとに決まっているので、取扱説明書の範囲にとどめてください。
下部レールにたまった砂やゴミを取り除くのも、安全にできる確認のひとつ。作業中は、シャッターの下に体を入れないでくださいね。
これで動かないなら、そこで手を止めてください。力まかせに持ち上げたり引っぱったりすると、傾きや脱線を招き、修理が大がかりになりかねません。
◆相川のワンポイントアドバイス
車が出せなくて焦る気持ちは、よく分かります。ただ、そんなときに無理をして、レールを曲げてしまったという話を、私は何度も聞いてきました。まずは落ち着いて、状態を業者に伝えてください。スマホで撮った写真があると、話が早いですよ。
自分で直してはいけない危険な症状
傾き、脱線、急降下、焦げ臭さ。このうち1つでも当てはまるなら、直ちに使用を中止してください。
スプリングやモーター、巻き取り軸の分解は、落下や挟まれ、感電の事故につながります。ですから、自分で修理してはいけません。
車庫のシャッターは重く、バネにかかる力も大きいので、うっかり外したときの勢いは想像以上です。
事故の重さは、データにも表れています。消費者庁が公表した資料では、電動シャッター動作時の事故で死亡または重傷を負ったケースが、2001年6月から2017年9月末までに28件確認されました。降下中のシャッターは、大人の力でも止めるのがむずかしいとされています。
ガレージシャッター修理の費用と業者の選び方
ここからは、いちばん気になる費用の話です。あわせて、修理と交換のどちらにするかを決める考え方と、頼れる業者の選び方も見ていきましょう。
車庫シャッターの修理費用の相場
修理費用は、シャッターの種類、大きさ、故障箇所、部品の供給状況、作業時間によって変わります。公開されている料金例をまとめると、次のとおりです。
| 修理内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 清掃・軽い調整 | 5,000〜15,000円程度 |
| 鍵交換 | 8,000〜14,000円程度 |
| 脱線・巻き込みの復旧 | 10,000〜30,000円程度 |
| スプリング交換 | 40,000〜100,000円程度 |
| 全交換(手動) | 130,000円以上 |
| 全交換(電動) | 250,000〜400,000円程度 |
数字は、あくまで一般的な目安です。全国共通の公定価格はなく、最終的な金額は、現地調査後の見積もりで決まります。車庫用は間口が広いぶん、窓用より高くなる傾向があるかもしれません。
表の金額はあくまで目安で、あなたの車庫がいくらになるかは、間口の広さや故障箇所によって変わります。
「うちの車庫だと、いくらになるのか」を先に知りたいなら、無料で見積もりを出してもらうのが手っ取り早いです。症状を伝えるだけで金額の見当がつくので、判断の材料が増えますよ。
サイズや電動・手動で費用差が出る理由
同じ車庫シャッターでも、費用には大きな差が出ます。理由のひとつは、サイズです。軽自動車1台分の開口と、ワンボックス車や2台分の開口では、スラットの枚数も、作業にかかる手間も変わってきます。
もうひとつは、電動か手動かという違い。電動には、モーターや制御機器、リモコンといった部品が加わります。全交換の目安が、手動で130,000円以上、電動で250,000〜400,000円程度と開くのは、このためです。
ネットの相場だけを見て「うちは15万円くらいだろう」と決めてしまうと、あとで金額に驚くかもしれません。サイズと種類で、答えは変わるのです。
症状だけで交換と決めない現地診断のすすめ
見た目がひどくても、部分修理で済むことがあります。反対に、見た目は軽そうでも、中のサビや部品の傷みが進んでいて、交換をおすすめする場合もあります。
症状だけで交換と決めず、現地診断を受けるのが、いちばん確実です。
判断の目安は、使用年数、傷んでいる場所が1か所か複数か、そして部品が手に入るか。古い機種だと、部品の製造がすでに終わっていて、直したくても直せないこともあります。
◆相川のワンポイントアドバイス
「全交換です」と言われたら、その理由を聞いてみてください。どの部品がどう傷んでいるのか、写真つきで説明してくれる業者なら、話が分かりやすいですよ。
車庫シャッターを頼める業者の種類
依頼先は、製造メーカー、シャッター専門業者、工務店、サッシ店の4つです。
製造メーカーは、型番から仕様がすぐ分かり、純正の部品も扱える点が魅力。その一方で、日程が先になったり、費用が高めになったりすることがあります。
専門業者は、対応が早く、メーカーをまたいで見てくれるのが持ち味ですが、腕や料金は会社ごとに差があります。
工務店やサッシ店は、家まわりをまとめて相談しやすい反面、実際の作業は専門業者やメーカーが担うこともあります。
修理と交換の両方を見積もれる業者の選び方
私のおすすめは、修理と交換の両方の金額を出してくれる専門業者を選ぶことです。修理だけ、交換だけの見積もりでは、比べようがありません。
両方が並んでいれば、あなたの予算と使い方に合った答えを選びやすくなります。
比べるポイントは、部品を確保できるか、保証がつくか、総額がいくらか、の3点です。車の出入りに関わる場所なので、急なトラブルに対応してもらえるかも、聞いておきたいところ。
複数の窓口から見積もりを取って、メーカー窓口と専門業者を横並びで見てみましょう。
見積もりで確認したい項目
見積書は、合計金額だけを見て決めないでください。確認したいのは、部品代、作業料、出張料、夜間料金、処分費、追加料金が出る条件、そして修理後の保証範囲です。
たとえば、夜間や休日は割増になる会社があります。あとから「実は追加で…」と言われないよう、条件は先に聞いておくと安心です。
賃貸ガレージや防火シャッターの注意点
賃貸住宅やテナントの車庫では、勝手に修理を依頼せず、最初に管理会社や所有者へ連絡してください。自分で頼んでしまうと、費用の負担をめぐって話がこじれることがあります。
また、防火シャッターは、一般のシャッターとは構造も点検の基準も異なります。専門の資格を持つ事業者への依頼が必要です。
車庫のシャッター修理に関するよくある質問(FAQ)
車庫のシャッターが動かないとき、無理に開けても大丈夫ですか?
無理に開け閉めするのはおすすめできません。障害物、施錠、ブレーカー、リモコンの電池、取扱説明書に書かれた復帰操作までを確認して、それでも動かなければ手を止めてください。力まかせに動かすと、傾きや脱線を招くおそれがあります。
車庫シャッターの修理費用は、いくらくらいかかりますか?
あくまで一般的な目安ですが、清掃や軽い調整で5,000〜15,000円程度、鍵交換で8,000〜14,000円程度、脱線や巻き込みの復旧で10,000〜30,000円程度、スプリング交換で40,000〜100,000円程度です。全交換は、手動で130,000円以上、電動で250,000〜400,000円程度になる例があります。最終的な金額は、現地調査後の見積もりで決まります。
修理と交換は、どちらを選べばいいですか?
症状だけでは決められません。使用年数、傷んでいる場所の数、部品が手に入るかを、現地で見て判断します。修理と交換の両方の見積もりを出してもらい、総額と保証を比べると、納得して選べますよ。
ガレージシャッターの修理は、自分でもできますか?
レールの掃除や異物の除去など、安全に確認できる範囲なら自分でできます。一方で、傾き、脱線、急降下、焦げ臭さがあるときや、スプリング、モーター、巻き取り軸に関わる作業は、落下や挟まれ、感電の危険があります。自分で分解せず、修理を依頼してください。
車をぶつけて壊れた車庫シャッターに、火災保険は使えますか?
台風などの風災や、外からの衝突が原因の場合は、火災保険の対象になることがあります。ただし、契約内容によって補償の範囲はちがい、経年劣化による故障は対象外とされるのが一般的です。被害額が免責金額を下回るときも使えません。加入中の保険の内容と、被害の写真を手元に用意しておくと、話がスムーズに進みますよ。
車庫のシャッター修理は現地診断から始めよう
車庫シャッターは、サイズや電動・手動の違いで、費用に大きな差が出ます。だからこそ、症状だけで交換と決めず、まずは現地診断を受けてください。
車の出入りに支障があっても、無理に開閉するのは禁物です。修理と交換の両方を見積もれる専門業者を選べば、判断がぐっとしやすくなります。
- 傾き・脱線・急降下・焦げ臭さがあれば、すぐ使用を中止する
- スプリング、モーター、巻き取り軸は自分で分解しない
- 費用は一般的な目安で、最終金額は現地調査後の見積もりで決まる
- 修理と交換の両方の金額と、部品供給・保証・総額を比べて業者を選ぶ
毎日の出入りに使う車庫のシャッターだからこそ、無理はせず、頼れるところに頼るのが一番です。まずは状態を伝えて、無料見積もりで金額の見当をつけてみませんか。迷ったときの、頼れる一歩になるはずです。
あなたの車庫が、また気持ちよく開け閉めできるようになることを願っています。
執筆者:相川








