ガレージシャッターのサイズ・幅と高さの選び方|2台・3台用も解説

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2枚のガレージシャッターと開口部の幅・高さの測定箇所を示した画像

車が2台あるから入口も2台分、3台あるから幅7mくらい。ガレージシャッターのサイズを考えるとき、まず車の台数からイメージする方は多いと思います。

ただ、車体が通ることと、毎日無理なく出し入れできることは別です。

ミラーを含めた幅、道路から曲がって入る動き、柱の位置、取り付け後に残る高さまで見ておかないと、使い始めてから窮屈さを感じる場合があります。

ガレージシャッターは、台数だけで幅を決めず、設置後に車が通れる有効開口と、庫内で乗り降りできる空間を分けて確認しましょう。幅6m・7mの入口では、1枚で閉じる商品だけでなく、2連・3連に分ける方法も比較できます。

シャッター修理ガイドの相川です。この記事では、幅・高さ・間口の読み方、メーカー公表の寸法例、2台用・3台用の考え方を説明します。

既設品の交換では、修理して使う場合との違いも確認していきましょう。
  • 製品寸法と車が通れる有効開口の違い
  • メーカーが公表する幅・高さの例
  • 2台用・3台用と6m・7mの検討方法
  • 柱や収納場所、交換・修理時の確認点
執筆者 
相川

シャッター修理職人/一人親方。約30年、シャッター修理ひとすじ。現在もメーカーのシャッター修理の現場に立ち、メーカー指定の社内研修・資格を保有しています。当サイトでは、記事の修理方法・費用・安全面を現場の実務にもとづいて確認し、執筆。専門用語をできるだけ避け、読んだ方が後悔しない判断ができる情報をお届けします。

寸法の読み方と必要なスペース

サイズ表を見る前に、どこの寸法を表しているかを確認しましょう。同じ幅という言葉でも、建物の入口、シャッターの製作寸法、実際に通れる幅では意味が異なります。

幅・間口・有効開口の違い

間口は、入口の横幅を指す言葉です。ただし、見積書や図面でどの位置からどの位置まで測っているかは、図で確かめる必要があります。

有効開口は、シャッターを開けたときに実際に通れる幅や高さです。左右のレールや枠、上部の部材などによって、建物の入口寸法をそのまま通行に使えるとは限りません。

また、カタログのW・Hが何を基準にしているかも商品によって確認が必要です。Wは幅、Hは高さを表すことが多いものの、注文寸法と有効開口を同じ数字として扱わないようにしてください。

寸法の呼び方 確認する内容 間違えやすい点
建物の開口寸法 シャッターを取り付ける入口の幅と高さ 取付け後も同じ広さで通れるとは限らない
製品の製作・注文寸法 メーカーが指定する測定位置のW・H 商品の外形や有効開口と一致するとは限らない
有効開口幅 全開時に車が通れる横幅 レールや柱の分を含めて考えない
有効開口高さ 全開時に車が通れる高さ 入口以外の梁や設備にも注意が必要
庫内の寸法 駐車後の乗降・荷物の出し入れに使う空間 入口を通れることと乗降できることは別

見積もりでは、取り付け後の有効開口幅と有効開口高さを、数字で記載してもらいましょう。入口の写真だけで、余裕があるかを判断しないことが大切です。

レールと収納場所も必要になる

一般的な巻き上げ式では、横長の板を上部へ巻き取ります。この板をスラット、左右で板の動きを案内する部分をガイドレールと呼びます。

シャッター上部の巻き取り部分と左右のガイドレール、スラットの位置を示す構造図

入口の幅・高さに加え、左右のレールと上部の収納部分のスペースも必要です。寸法や形状は商品によって異なります。

そのため、車が通る入口だけを測っても、取り付けられるかどうかは決まりません。左右や上部に必要な余裕、固定する下地、配管・照明との干渉も確認します。

具体例として、LIXILオンラインショップのガレージシャッター取付案内では、木造住宅の外部付で上290mm・左右各110mm、内部付で上220mm・左右各80mmの必要スペースが示されています。

出典:LIXILオンラインショップ「ガレージシャッター/シャッター取付け必要スペース」(確認日:2026年10月26日)

これは、その商品と取付条件についての数字です。他社製品や別の構造へ流用せず、実際に採用する商品の納まり図で確認してください。内部付では、庫内側の天井や設備との関係も見ておきましょう。

幅の規格と最大幅は商品ごとに違う

ガレージシャッターに、すべてのメーカーで共通する一つの幅規格があるわけではありません。規格サイズから選ぶ商品もあれば、製作範囲の中で寸法を指定する商品もあります。

最大幅も、素材、開閉方式、耐風性能、取付条件などによって変わります。同じメーカーでも、商品が変われば対応できる開口は異なります。

ここでは、公式に公表されている寸法の例を紹介します。自宅に必要なサイズの目安ではなく、製品側の対応範囲を見るための表です。

メーカー・商品 公表されている幅 公表されている高さ 読み方の注意
文化シヤッター・御前様 最大有効間口6.3m 設計範囲H1.8〜4.0m 幅・高さの組み合わせや詳細条件は製作範囲で確認
文化シヤッター・フラムヴェスタ 最大間口6.0m 最大H3.0m 天井側へ収納するオーバースライディング方式

御前様では最大有効間口6.3m、設計範囲としてW0.62〜6.3m・H1.8〜4.0mが案内されています。ただし、幅と高さの最大値を自由に組み合わせられると判断しないでください。

出典:文化シヤッター「御前様」製品情報・仕様(確認日:2026年10月26日)

フラムヴェスタの寸法は、文化シヤッター公式製品情報の公表値です。メーカー間の順位や最大性能を示す比較ではありません。商品選びでは、必要寸法に対応する仕様かどうかを確認しましょう。

出典:文化シヤッター「フラムヴェスタ」製品情報・仕様(確認日:2026年10月26日)

車に合わせた幅と高さ

車幅はミラーまで含めて確認する

車のカタログにある全幅だけで、通れる幅を判断しないでください。左右のミラーを開いた状態の幅や、後付けした部品の出っ張りも確認が必要です。

また、道路から斜めに入る場合は、入口へ真っすぐ進むときと条件が変わります。前面道路の幅、塀、門柱、隣の駐車車両なども含めて、実際の進入経路を見てください。

余裕を何cmにすれば必ず安全という共通値は、ここでは示せません。運転する人の感覚や車種、切り返しの条件によって必要な幅は変わります。

◆相川のワンポイントアドバイス

施工店には、車種だけでなく、普段どちらから曲がって入るかも伝えてみてください。ミラーを畳まないと通れない計画なのか、普段どおりの操作で通れる計画なのか。

毎日使う入口なので、ここは遠慮せず確認しておきましょう。

高さは車の最も高い部分で考える

高さも、車体のカタログ値だけで決めないことが大切です。ルーフキャリアやルーフボックス、装着品を含めた実際の高さを確認してください。

さらに、車庫の前に勾配や段差があると、車が傾いた状態で入口を通る場面があります。平らな場所で測った高さだけでは、通過時の余裕を判断しきれません。

入口を通れても、庫内の梁、照明、配管、開いたシャッターの収納部分へ近づく場合があります。オーバースライディング方式などでは、天井側のレールやパネルの移動範囲も確認しましょう。

バックドアを開ける場合は、駐車後に必要な高さも別に見ます。通過時の有効高さと、荷物を出し入れするための庫内高さは分けて考えてください。

交換・修理で確かめること

交換では開口が変わる場合も

既存のガレージに新しいシャッターを取り付ける場合は、現在と交換後の有効開口を比べましょう。枠を残して重ねる工法や、取付位置の変更によって、車が通れる幅・高さが変わる場合があります。

また、古い枠や下地に腐食がある場合は、再利用できるかの確認も必要です。今の入口が広いから、そのまま同じ寸法で交換できるとは限りません。

ガレージシャッターの鉄骨枠と上部周辺にサビや腐食が見られる状態

交換時は、寸法だけでなく枠と下地の状態も確認します。補修や取付方法によって工事内容が変わります。

見積もりには、現在の有効寸法と交換後の予定寸法を記載してもらいましょう。製品サイズが同じという説明だけでなく、車が通る部分の数字で比較するのがポイントです。

枠の補修や追加工事については、シャッター交換費用と工事範囲の確認ポイントでも説明しています。

修理で使い続ける場合も比較

サイズ自体に不満がなく、重さや異音、途中停止が理由で交換を考えている場合は、修理できるかも確認しましょう。部分的な修理で使える場合があれば、枠や開口を変更する工事とは内容が違います。

一方、車の買い替えで幅や高さが足りなくなった場合は、故障を直すだけでは悩みが解決しません。設備の修理と、入口を広げる建築工事を分けて相談する必要があります。

ガレージシャッターの前で脚立を使って修理作業を行う様子

開口サイズに不満がない場合は、故障部分を修理して使う方法も比較しましょう。

修理を相談するときは、今の車が問題なく通れるか、将来サイズを変えたいかも伝えてください。使い方を聞いたうえで、修理と交換を比べてもらうと判断しやすくなります。

現在のシャッターに異音・重さ・停止などの不具合がある方は、必要な点検と修理内容を確認しましょう。新設や建物の開口拡張を希望する場合は、対応する施工店や建築会社への相談が必要です。

※今の開口に不満がなければ、修理で使い続ける方法も比べられます。
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2台・3台用の計画

2台用・3台用では、入口を一つにするか、複数に分けるかで使い勝手が変わります。車を並べた状態だけでなく、柱の位置、開閉の単位、修理時の利用まで比較しましょう。

2台用は駐車幅と入口幅を分ける

2台分のガレージでは、入口を1台ずつ通るのか、横に並んだ2台分を一つの大きな開口で覆うのかを先に考えます。

1台ずつ通る入口なら、車幅を単純に2倍した寸法が必要とは限りません。一方、間口全体をワイドシャッターで閉じる場合は、柱のない開口を確保できる商品と建物側の条件が必要です。

庫内では、2台の車幅に加え、車同士の間隔、外側の壁との間隔、ドアを開ける場所を確認しましょう。チャイルドシートの利用、買い物袋の出し入れなど、普段の動作も大切です。

入口が広くても、庫内でドアを開けられるとは限りません。車を入れた位置を図面へ書き込み、運転席・助手席から降りる動作まで確認してください。

3台用は車ごとの動線を見る

3台用では、すべてを一つの開口で覆う案だけでなく、2台分と1台分に分ける、1台分ずつ3連にするなどの案があります。

中央の車を動かすときに、左右の車や柱が気にならないかを見てください。背の高い車、幅のある車、使用頻度の少ない車をどこへ置くかでも、適した分け方は変わります。

また、3台が横並びなのか、縦列を含むのかでも入口の条件は異なります。3台用という呼び方だけでは、必要なシャッター幅は決められません。

将来の買い替えも含めるなら、次に想定する車の寸法を伝えましょう。ただ大きくするのではなく、どの場所に余裕を残したいのかを具体的にすると、計画を比べやすくなります。

6m・7mは1枚で閉じられるか確認

幅6mでは、公表上その範囲に対応する商品があります。ただし、建物の入口幅6mと、希望する有効開口幅6mは同じ条件ではありません。

どちらを求めているかを伝えてください。

幅7mを1枚で閉じたい場合、この記事で紹介した最大幅6.0m・6.3mの商品例は、その条件を満たしません。別の製品や方式を調べるか、開口を分ける案を比較します。

ただし、すべてのガレージシャッターで7mが不可能という意味ではありません。今回確認した商品例から、業界全体の最大幅までは断定できません。

7mのワイド開口を希望するときは、幅・高さ・必要な性能・建物の構造をまとめて相談しましょう。1枚で対応する案と、2連・3連に分ける案を同じ条件で見積もってもらうと、選択肢を比較できます。

メーカーごとの商品構成を知りたい方は、ガレージシャッターメーカーの違いと比較ポイントも参考にしてください。

ワイド1枚と複数連を比較する

大きな1枚のシャッターは、中央にレールや柱がない開口を計画できる点が魅力です。一方、複数連では、使う場所だけ開けるといった運用を検討できます。

比較項目 ワイド1枚 2連・3連
車の通り道 中央に支柱のない計画が可能 柱やレールの位置を考える必要がある
普段の開閉 大きな開口をまとめて開閉 仕様により使う区画だけ開閉できる
製作条件 幅と高さの組み合わせに対応する商品が必要 各開口の寸法と中央部分の納まりを確認
故障時の使い方 一つの不具合が入口全体の利用に関係する 独立した構成なら別区画を使える場合がある
将来の修理 大きな部材の搬入・交換方法も確認 開閉機などの台数が増える場合がある

どちらが必ず安い、修理しやすいとは言えません。本体の構造や作業場所、部品の供給状況などで変わるため、初期費用と維持管理の両方を確認しましょう。

中柱と建物の柱を混同しない

複数連のシャッターでは、中央に柱状の部材を使う商品があります。取り外せる仕様もありますが、すべての中央部材を外せるわけではありません。

とくに、建物を支える柱と、シャッターのレールを備えた中柱は別です。入口を広げたいからと、今ある柱を撤去できるとは考えないでください。

取り外し式の中柱を選ぶ場合も、外した後の保管場所、重さ、持ち運び、戻したときの固定方法まで確認しましょう。普段から外す計画なのか、大きな物を出し入れするときだけなのかで使い勝手が変わります。

柱を外す手順や開閉条件は、商品の取扱説明書に従います。別商品の方法をまねて金具や錠を外さないようにしてください。

採寸と見積もりで伝える内容

相談前には、車種、ミラーを含む実際の幅、装着品を含む高さ、入口と庫内の写真を用意しましょう。測定は地面から安全にできる範囲で構いません。

入口の幅は上・中央・下、高さは左右など、場所によって差がないかが確認事項になります。ただし、注文に使う最終寸法は、商品の指定位置と現地の状態を施工店に確認してもらってください。

見積もりでは、希望する有効開口、1枚か複数連か、中柱の仕様、電源工事、枠や下地の補修、撤去処分、足場の有無をそろえて比べます。

◆相川のワンポイントアドバイス

図面が難しければ「工事の後に、車が通れる幅と高さをここへ書いてもらえますか」とお願いしてみてください。商品全体の寸法と、実際に通れる寸法を分けてもらうだけでも、確認しやすくなりますよ。

ガレージシャッターのサイズでよくある質問

ガレージシャッターの最大幅は何mですか?

商品によって異なります。この記事の公表例では最大有効間口6.3mの商品がありますが、業界全体の最大値ではありません。

幅だけでなく、高さとの組み合わせや性能、取付条件も確認する必要があります。

2台用なら幅6mあれば十分ですか?

台数と幅だけでは判断できません。車種、ミラー、道路からの入り方、柱、庫内の乗降スペースで条件が変わります。

幅6mが建物の入口寸法なのか、有効開口なのかも確認してください。

3台用の入口を1枚で閉じられますか?

必要な有効幅・高さに対応する製品と取付条件が合えば検討できます。ただし、3台用という呼び方だけでは判断できません。

1枚の案に加え、2台分と1台分、1台分ずつの3連なども比較しましょう。

車高より入口が高ければ通れますか?

カタログの車高と建物の入口高さだけでは判断できません。装着品、進入口の勾配、設置後の有効高さ、庫内の梁や設備まで確認してください。

バックドアを開く空間も別に考えます。

既存の中柱を外せば入口を広げられますか?

柱の役割と商品の仕様を確認する必要があります。建物を支える柱は、シャッターの取り外し式中柱とは別です。

外せると思い込まず、構造と操作条件を施工店へ確認してください。

寸法を確かめてシャッター修理も比較

ガレージシャッターのサイズは、車の台数だけで決めず、設置後の有効開口で確認しましょう。ミラーや装着品、道路からの入り方、庫内の乗降スペースまで考えることが大切です。

2台用・3台用では、ワイド1枚と複数連を比較し、柱と上部の収納場所まで確認してください。最大幅の数字だけで、設置できるかどうかは決まりません。

既存品の交換では、工事後に通れる幅と高さが変わらないかも確認しましょう。サイズに不満がなく、不具合だけを直したい場合は、修理して使い続ける方法も候補です。

現在のシャッターに重さ・異音・停止などがある方は、希望する使い方も伝えて、修理内容と費用を確認してみてください。

※今の使い方と、将来サイズを変えたいかも伝えましょう。
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執筆者:相川