車庫・ガレージのシャッター修理費用|故障症状と業者選びを解説

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工場・倉庫の大型シャッターを白いヘルメットの作業員2人が確認するアイキャッチ画像

こんにちは、シャッター修理ガイドの相川です。

出かける直前に、車庫のシャッターが途中で止まって動かない。急いでいる朝ほど、こういうことは起きるもの。修理の費用も、頼める業者も、いますぐ知りたいところでしょう。

私はシャッター修理の仕事に約30年たずさわり、いまは一人親方として、メーカーのシャッター修理を請け負っています。メーカー指定の社内研修や資格も保有しています。

車庫やガレージのシャッターは、窓用とちがってサイズも仕組みもさまざま。現場では、症状だけを見て「もう交換ですね」と言われ、驚いて相談に来る方も少なくありません。

この記事では、車庫・ガレージのシャッター修理費用の目安と、故障症状の見分け方、業者の選び方をお伝えします。

読み終えるころには、「まず現地を見てもらう」という次の一手がはっきりしているはずですよ。

  • 車庫シャッターの故障症状と原因
  • 車の出入りに支障があるときの対処
  • 修理内容ごとの費用相場の目安
  • 修理と交換を見積もれる業者の選び方

 

執筆者 
相川

シャッター修理職人/一人親方。約30年、シャッター修理ひとすじ。現在もメーカーのシャッター修理の現場に立ち、メーカー指定の社内研修・資格を保有しています。当サイトでは、記事の修理方法・費用・安全面を現場の実務にもとづいて確認し、執筆。専門用語をできるだけ避け、読んだ方が後悔しない判断ができる情報をお届けします。

車庫シャッター修理の前に確認したい症状と原因

まずは、シャッターに何が起きているのかを見ていきます。症状と原因の見当がつくと、業者に状態を伝えやすくなり、見積もりの中身も理解しやすくなりますよ。

車庫シャッターによくある故障症状

車庫・ガレージのシャッターの故障症状には、開かない、閉まらない、途中で止まる、動きが重い、異音がする、斜めに傾く、レールから外れる、リモコンが反応しないなどがあります。

車庫用は、窓用にくらべて間口が広く、シャッターそのものも重いのが特徴です。そのぶん、ひとつの不具合が、ほかの部品にまで響きやすくなります。

たとえば、レールの歪みを放っておくと、スラット(シャッターの板)まで傷めてしまう、といった具合です。

白いスラットが取り付けられたガレージシャッターと床面レール

白いスラットのガレージシャッターと、開口部の下にある床面レールの様子です。

「最近、開けるときにガタつくな」。そんな小さな違和感は、故障のサインかもしれません。あなたの車庫は、どうでしょうか?

手動と電動でちがう故障の原因

原因はさまざまです。レール内の異物や電池切れといった単純なものから、スラットの変形、スプリングの劣化、モーターや制御機器の故障まで、幅があります。

手動タイプなら、疑うのはスプリング、スラット、レール、鍵まわりが中心。電動タイプは、それに加えてモーター、制御機器、リモコンも候補に入ります。

電動は部品が増えるぶん、見た目だけでは原因を決めにくいのが正直なところ。

症状ごとの見分け方は、シャッター故障の原因と見分け方にまとめたので、あわせて読んでみてください。

車の出入りに支障があるときの対処

シャッターが開かないと、車が出せません。かといって、閉まらないまま夜を迎えるのも心配です。そんなときでも、無理に開け閉めしないのが鉄則です。

あなたが自分で確認してよいのは、障害物、施錠、ブレーカー、リモコンの電池、そして取扱説明書に書かれた復帰操作までです。

電動タイプには、手動で開閉できる仕組みを備えたものがあります。ただし、手順は機種ごとに決まっているので、取扱説明書の範囲にとどめてください。

下部レールにたまった砂やゴミを取り除くのも、安全にできる確認のひとつ。作業中は、シャッターの下に体を入れないでくださいね。

清掃しておきたいシャッター下部レール

下部レールは良好な状態を保つため、細かな砂やゴミは掃除しておきましょう。

自分で確認してよい範囲障害物、施錠、ブレーカー、リモコン電池、取扱説明書の復帰操作、下部レールの清掃。ここまでです。

これで動かないなら、そこで手を止めてください。力まかせに持ち上げたり引っぱったりすると、傾きや脱線を招き、修理が大がかりになりかねません。

◆相川のワンポイントアドバイス

車が出せなくて焦る気持ちは、よく分かります。ただ、そんなときに無理をして、レールを曲げてしまったという話を、私は何度も聞いてきました。まずは落ち着いて、状態を業者に伝えてください。スマホで撮った写真があると、話が早いですよ。

自分で直してはいけない危険な症状

傾き、脱線、急降下、焦げ臭さ。このうち1つでも当てはまるなら、直ちに使用を中止してください。

スプリングやモーター、巻き取り軸の分解は、落下や挟まれ、感電の事故につながります。ですから、自分で修理してはいけません。

車庫のシャッターは重く、バネにかかる力も大きいので、うっかり外したときの勢いは想像以上です。

複数のスラットが折れ曲がり右側のガイドレールから外れたガレージシャッター

複数のスラットが大きく折れ曲がり、右側がガイドレールから外れたガレージシャッターです。

ケースを取り外して巻き取り軸とスプリングを露出させたガレージシャッター

シャッターケースを取り外し、内部の巻き取り軸やスプリングを露出させて修理・点検しているガレージシャッターです。

事故の重さは、データにも表れています。消費者庁が公表した資料では、電動シャッター動作時の事故で死亡または重傷を負ったケースが、2001年6月から2017年9月末までに28件確認されました。降下中のシャッターは、大人の力でも止めるのがむずかしいとされています。

出典:消費者庁『電動シャッター動作時の事故に注意!』

こんな症状は使用を中止傾き、脱線、急降下、焦げ臭さがあるときは、使うのをやめてください。スプリング、モーター、巻き取り軸には、手を出さないのが鉄則です。

ガレージシャッター修理の費用と業者の選び方

ここからは、いちばん気になる費用の話です。あわせて、修理と交換のどちらにするかを決める考え方と、頼れる業者の選び方も見ていきましょう。

車庫シャッターの修理費用の相場

修理費用は、シャッターの種類、大きさ、故障箇所、部品の供給状況、作業時間によって変わります。公開されている料金例をまとめると、次のとおりです。

修理内容 費用の目安
清掃・軽い調整 5,000〜15,000円程度
鍵交換 8,000〜14,000円程度
脱線・巻き込みの復旧 10,000〜30,000円程度
スプリング交換 40,000〜100,000円程度
全交換(手動) 130,000円以上
全交換(電動) 250,000〜400,000円程度

数字は、あくまで一般的な目安です。全国共通の公定価格はなく、最終的な金額は、現地調査後の見積もりで決まります。車庫用は間口が広いぶん、窓用より高くなる傾向があるかもしれません。

鍵が壊れてサビた錠前の連結部品が外れたシャッター

鍵が壊れてサビた錠前の連結部品が外れたシャッター

表の金額はあくまで目安で、あなたの車庫がいくらになるかは、間口の広さや故障箇所によって変わります。

「うちの車庫だと、いくらになるのか」を先に知りたいなら、無料で見積もりを出してもらうのが手っ取り早いです。症状を伝えるだけで金額の見当がつくので、判断の材料が増えますよ。

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サイズや電動・手動で費用差が出る理由

同じ車庫シャッターでも、費用には大きな差が出ます。理由のひとつは、サイズです。軽自動車1台分の開口と、ワンボックス車や2台分の開口では、スラットの枚数も、作業にかかる手間も変わってきます。

もうひとつは、電動か手動かという違い。電動には、モーターや制御機器、リモコンといった部品が加わります。全交換の目安が、手動で130,000円以上、電動で250,000〜400,000円程度と開くのは、このためです。

ボックスを開けてサビが広がった開閉機とシャフトを確認する電動シャッター

電動シャッターのボックスを開け、サビが広がった開閉機やシャフト周辺を確認して交換作業をしている様子です。

ネットの相場だけを見て「うちは15万円くらいだろう」と決めてしまうと、あとで金額に驚くかもしれません。サイズと種類で、答えは変わるのです。

症状だけで交換と決めない現地診断のすすめ

見た目がひどくても、部分修理で済むことがあります。反対に、見た目は軽そうでも、中のサビや部品の傷みが進んでいて、交換をおすすめする場合もあります。

症状だけで交換と決めず、現地診断を受けるのが、いちばん確実です。

判断の目安は、使用年数、傷んでいる場所が1か所か複数か、そして部品が手に入るか。古い機種だと、部品の製造がすでに終わっていて、直したくても直せないこともあります。

鉄骨枠と上部レールに広範囲のサビが発生した電動ガレージシャッター

電動ガレージシャッター開口部の鉄骨枠と上部レールに、赤茶色のサビと腐食が広がっている状態です。

◆相川のワンポイントアドバイス

「全交換です」と言われたら、その理由を聞いてみてください。どの部品がどう傷んでいるのか、写真つきで説明してくれる業者なら、話が分かりやすいですよ。

車庫シャッターを頼める業者の種類

依頼先は、製造メーカー、シャッター専門業者、工務店、サッシ店の4つです。

製造メーカーは、型番から仕様がすぐ分かり、純正の部品も扱える点が魅力。その一方で、日程が先になったり、費用が高めになったりすることがあります。

専門業者は、対応が早く、メーカーをまたいで見てくれるのが持ち味ですが、腕や料金は会社ごとに差があります。

工務店やサッシ店は、家まわりをまとめて相談しやすい反面、実際の作業は専門業者やメーカーが担うこともあります。

ずれてしまった茶色のシャッタースラット端部を修理している様子

位置がずれてしまった茶色のシャッタースラットを取り外し、端部の金具や樹脂部品を確認して修理している様子です。

修理と交換の両方を見積もれる業者の選び方

私のおすすめは、修理と交換の両方の金額を出してくれる専門業者を選ぶことです。修理だけ、交換だけの見積もりでは、比べようがありません。

両方が並んでいれば、あなたの予算と使い方に合った答えを選びやすくなります。

比べるポイントは、部品を確保できるか、保証がつくか、総額がいくらか、の3点です。車の出入りに関わる場所なので、急なトラブルに対応してもらえるかも、聞いておきたいところ。

複数の窓口から見積もりを取って、メーカー窓口と専門業者を横並びで見てみましょう。

深夜に閉まらなくなった電動ガレージシャッターを緊急修理している様子

深夜に電動ガレージシャッターが閉まらなくなり、照明を当てながら内部機構を修理している様子です。

見積もりで確認したい項目

見積書は、合計金額だけを見て決めないでください。確認したいのは、部品代、作業料、出張料、夜間料金、処分費、追加料金が出る条件、そして修理後の保証範囲です。

見積もりで見る7項目部品代、作業料、出張料、夜間料金、処分費、追加料金の条件、修理後の保証範囲。この7つが書かれているかどうかで、業者の誠実さも見えてきます。

たとえば、夜間や休日は割増になる会社があります。あとから「実は追加で…」と言われないよう、条件は先に聞いておくと安心です。

賃貸ガレージや防火シャッターの注意点

賃貸住宅やテナントの車庫では、勝手に修理を依頼せず、最初に管理会社や所有者へ連絡してください。自分で頼んでしまうと、費用の負担をめぐって話がこじれることがあります。

また、防火シャッターは、一般のシャッターとは構造も点検の基準も異なります。専門の資格を持つ事業者への依頼が必要です。

車庫のシャッター修理に関するよくある質問(FAQ)

車庫のシャッターが動かないとき、無理に開けても大丈夫ですか?

無理に開け閉めするのはおすすめできません。障害物、施錠、ブレーカー、リモコンの電池、取扱説明書に書かれた復帰操作までを確認して、それでも動かなければ手を止めてください。力まかせに動かすと、傾きや脱線を招くおそれがあります。

車庫シャッターの修理費用は、いくらくらいかかりますか?

あくまで一般的な目安ですが、清掃や軽い調整で5,000〜15,000円程度、鍵交換で8,000〜14,000円程度、脱線や巻き込みの復旧で10,000〜30,000円程度、スプリング交換で40,000〜100,000円程度です。全交換は、手動で130,000円以上、電動で250,000〜400,000円程度になる例があります。最終的な金額は、現地調査後の見積もりで決まります。

修理と交換は、どちらを選べばいいですか?

症状だけでは決められません。使用年数、傷んでいる場所の数、部品が手に入るかを、現地で見て判断します。修理と交換の両方の見積もりを出してもらい、総額と保証を比べると、納得して選べますよ。

ガレージシャッターの修理は、自分でもできますか?

レールの掃除や異物の除去など、安全に確認できる範囲なら自分でできます。一方で、傾き、脱線、急降下、焦げ臭さがあるときや、スプリング、モーター、巻き取り軸に関わる作業は、落下や挟まれ、感電の危険があります。自分で分解せず、修理を依頼してください。

車をぶつけて壊れた車庫シャッターに、火災保険は使えますか?

台風などの風災や、外からの衝突が原因の場合は、火災保険の対象になることがあります。ただし、契約内容によって補償の範囲はちがい、経年劣化による故障は対象外とされるのが一般的です。被害額が免責金額を下回るときも使えません。加入中の保険の内容と、被害の写真を手元に用意しておくと、話がスムーズに進みますよ。

車庫のシャッター修理は現地診断から始めよう

車庫シャッターは、サイズや電動・手動の違いで、費用に大きな差が出ます。だからこそ、症状だけで交換と決めず、まずは現地診断を受けてください。

車の出入りに支障があっても、無理に開閉するのは禁物です。修理と交換の両方を見積もれる専門業者を選べば、判断がぐっとしやすくなります。

  • 傾き・脱線・急降下・焦げ臭さがあれば、すぐ使用を中止する
  • スプリング、モーター、巻き取り軸は自分で分解しない
  • 費用は一般的な目安で、最終金額は現地調査後の見積もりで決まる
  • 修理と交換の両方の金額と、部品供給・保証・総額を比べて業者を選ぶ

毎日の出入りに使う車庫のシャッターだからこそ、無理はせず、頼れるところに頼るのが一番です。まずは状態を伝えて、無料見積もりで金額の見当をつけてみませんか。迷ったときの、頼れる一歩になるはずです。

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あなたの車庫が、また気持ちよく開け閉めできるようになることを願っています。

執筆者:相川