こんにちは、シャッター修理ガイドの相川です。
私はシャッター修理に約30年携わり、現在は一人親方としてメーカーの修理業務を担当しています。
窓シャッターを選ぶとき、LIXIL、YKK AP、三和シヤッターのどれがよいのか、商品名だけでは違いが見えにくいですよね。
窓シャッターメーカーは、知名度や最初の金額だけで選ばないほうがいいです。
既存窓へ取り付けられるか、手動・電動・採風・耐風のどれが必要か、故障したときに型式を確認して修理できるかまで比べると、あなたの家に合う選択肢が見えてきます。
この記事では、3社の特徴と選び方を現場目線で分かりやすくお伝えします。
- LIXIL・YKK AP・三和の違い
- 手動・電動・採風・耐風の選び方
- 後付けや既存窓への対応条件
- 修理時に確認するメーカー名と型式
メーカー別に見るシャッター修理
3社とも住宅用の窓シャッターを扱っていますが、商品構成や既存品の取り替え方法には違いがあります。まずは各メーカーの特徴を同じ基準で見ていきましょう。
3社の違いを一覧で比較
LIXILとYKK APは、窓やサッシと一緒に検討しやすい住宅建材メーカーです。三和シヤッターはシャッターを中心に扱うメーカーで、窓用のマドモアシリーズを展開しています。
どこが一番とは一律に決められません。既存サッシのメーカー、設置場所、欲しい機能によって選ぶべき商品が変わるからです。
| 比較項目 | LIXIL | YKK AP | 三和シヤッター |
|---|---|---|---|
| 主なリフォーム商品 | リフォームシャッター、取替シャッター | マドリモ シャッター、取替用シャッター | マドモアシリーズ、マドモアチェンジ |
| 操作方法 | 手動・電動 | 手動・リモコン電動 | 手動・電動の商品を展開 |
| 機能の選択肢 | 標準・採風・耐風 | 標準・採光採風・耐風 | スリット・ブラインドなど |
| 既存品への対応 | 後付け・自社製品の取り替え | 後付け・対象となる自社製品の取り替え | 後付け・手動から電動への変更商品 |
| 選ぶときの要点 | TOSTEMを含む既存品の確認 | 既存枠の年代と対応可否 | 希望機能と現場寸法の確認 |
メーカー名だけでなく、商品シリーズまで比べることが大切です。同じメーカーでも、標準、採風、耐風では構造も金額も異なります。既存窓の写真と寸法を用意し、同じ機能・同じ工事範囲で見積もりを取りましょう。
LIXILの窓シャッター
LIXILのリフォームシャッターは、既存の窓を残したまま外壁側へ取り付ける商品です。操作方法とタイプの組み合わせは、次のとおりです。
| 操作方法 | 選べるタイプ | 向いている窓 |
|---|---|---|
| 手動 | 標準タイプ・耐風タイプ | 費用を抑えたい窓、開閉回数が少ない窓 |
| 電動 | 標準タイプ・採風タイプ・耐風タイプ | 毎日開け閉めする窓、閉めたまま換気したい部屋 |
採風タイプは、シャッターを閉めたまま風や光を取り込めます。耐風タイプは、台風の影響を受けやすい地域や沿岸部で検討しやすい仕様です。
LIXILを選ぶときの確認点
- 耐風タイプは性能の数値だけで選ばず、窓の幅・高さ・階数・建物の立地を施工店へ伝える
- 性能を発揮するには、指定された下地へ正しく固定することが前提
- TOSTEM表示の古いシャッターも、問い合わせ先はLIXIL。ただし旧製品すべてに現行部品が使えるわけではない
- 対応寸法や仕様は更新されるため、見積もり時点の現行品で確かめる
出典:LIXIL「リフォームシャッター」(2026年10月3日確認)
YKK APの窓シャッター
YKK APのリフォーム向け商品は、マドリモ シャッターが中心です。壁を大きく壊さず既存窓へ取り付けられ、目的に合わせて次の商品から選べます。
| 商品 | 特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 手動シャッター・リモコンシャッター | 手動とリモコン電動から選べる基本の後付け商品 | 一般的な後付け |
| リモコンスリットシャッターGR | 閉めたままスリットを開けて、採光・通風ができる | 視線や天候を見ながら換気したい窓 |
| 耐風シャッターGR | 高い耐風圧性能をもつ | 台風など、風への備えを優先したい窓 |
| 取替用シャッター | 条件が合えば、今ある枠を利用して交換できる | 既設のYKK AP製シャッターの取り替え |
YKK APは、商品ページに参考価格を出しています。幅168cm・高さ208cm程度の窓の公開例は次のとおりです。
- 手動タイプ:約17万~22万円
- 電動タイプ:約30万~50万円
商品、現地調査、搬入、標準取り付け、諸経費、消費税などを含む参考例ですが、調査時期や仕様が限定されています。現在の見積価格や、すべての現場に共通する金額ではありません。
出典:YKK AP「マドリモ シャッター」(2026年10月3日確認)
三和の窓シャッター
三和シヤッターの住宅用窓シャッターは、マドモアシリーズです。光や風を調節したい人向けの商品がそろっていて、商品によってはスマートホームとの連携に対応する仕様もあります。
| 商品 | 特徴 |
|---|---|
| マドモア スリットW | スラットのすき間(スリット)から光や風を取り込める |
| マドモア ブラインド | 羽根の角度を調整して、光の入り方を変えられる |
| マドモアチェンジ | 今ある手動の窓シャッターを電動に変える |
三和を選ぶときの注意点
- マドモアチェンジで電動化する場合も、枠の状態・シャフト・寸法・設置年代によっては対応できない
- モーターを付ければ済むとは限らず、枠や内部機構の劣化も一緒に確認する
- 販売店やメーカー窓口を通して、現地条件に合う商品を選ぶ
- 価格表が見当たらない商品は、金額を推測せず、同じ窓寸法・操作方法・機能で見積もって比べる

窓シャッターはメーカー名だけでなく、外壁との納まりや設置空間も確認します。
価格を比べるときの注意
窓シャッターの価格は、本体だけでなく、取り付け、搬入、電気工事、既存品の撤去、処分、高所作業で変わります。
1階の標準施工価格と、2階で足場が必要な工事を比べても意味がありません。また、手動標準タイプと電動採風タイプでは、そもそもの機能が異なります。
見積書では、メーカー、商品名、型番、窓寸法、色、操作方法、本体代、施工費、追加工事を確認します。
電動式なら電源工事と停電時の操作、2階なら足場や高所作業車が含まれるかも大切です。保証期間だけでなく、本体、モーター、施工のどこまでが対象かも聞いてください。
後付け工事全体の費用項目は、窓シャッター後付けの費用相場で詳しく解説しています。複数メーカーを比べるときも、商品代ではなく工事後に使える状態までの総額を見ましょう。
なお、ガレージシャッターのメーカー比較は、ガレージシャッターメーカー比較|三和・文化・LIXILの違いで解説しています。
自宅の窓に取り付けられるメーカーと、追加工事を含む費用を確認したい場合は、窓の状態を見てもらってから比較すると確実です。
選び方で変わるシャッター修理
新しく取り付ける場合と、既存品を直す場合では見る場所が違います。必要な機能、既存窓との相性、修理時の部品確認まで考えて選びましょう。
既存窓への対応で選ぶ
後付けでは、窓のメーカーとシャッターのメーカーを必ず同じにしなければならないとは限りません。
しかし、窓まわりの寸法、外壁下地、庇や雨どい、エアコン配管との干渉によって取り付けられる商品が決まります。既存の雨戸枠や面格子を残せるかも現地で確認する部分です。
既設シャッターの交換では、今ある枠を使える取替商品なら、外壁を壊す範囲と工期を抑えられる場合があります。
ただし、自社製品でも対象年代や型式が指定されることがあります。枠が曲がっている、腐食している、固定部が傷んでいる場合は、枠を残す方法にこだわらないほうがよいでしょう。
メーカーが同じという理由だけで互換性があるとは判断できません。旧製品と現行品では寸法や部品形状が変わることがあります。銘板と現物を確認せずに部品を注文すると、取り付けられない可能性があります。
必要な機能で選ぶ
毎日の開閉を楽にしたいなら電動、初期費用を抑えたいなら手動が基本の考え方です。
高齢の家族が使う部屋、大きな掃き出し窓、家具越しに操作する窓では、電動の便利さを感じやすいでしょう。一方、小さな腰高窓や開閉回数が少ない場所では、手動で十分なこともあります。
閉めたまま風や光を取り込みたいなら採風・スリット・ブラインド系、台風や季節風への備えを優先するなら耐風タイプを検討します。
ただし、採風タイプを少し開けた状態で風が強くなったら、製品の説明に従って閉鎖する必要があります。便利な機能ほど構造が増えるため、使い方と将来の修理費も含めて考えてください。
電動化だけを検討している方は、窓シャッターを電動化する費用と方法も参考になります。既存枠を利用する方法と、本体ごと交換する方法を比べてから決めると無駄がありません。
型式と製造番号を確認する
修理では、メーカー名より先に製品を特定できる情報が必要です。銘板やラベルには、商品名、型式、製造番号、製造時期などが記載されています。
窓シャッターでは、ボックスの内側、ガイドレール付近、操作スイッチ、モーター周辺に表示されていることがあります。
高い位置や内部にあるラベルを、無理に探す必要はありません。転落や挟まれの危険がある場所は業者に任せ、外から安全に見える範囲を撮影します。
ラベルが読めないときは、シャッター全体、ボックス、左右のレール、スイッチやリモコン、不具合箇所を撮っておくと製品特定の手掛かりになります。

型式や製造番号が分かると、交換部品や対応方法を調べやすくなります。
部品供給と修理先を比べる
既設品の修理では、純正部品が必要か、汎用品や調整で対応できるかを見ます。専用モーター、制御部、リモコン、受信機は、メーカーと型式が合わなければ使えないことがあります。
反対に、清掃、レール調整、固定部の補修などは、メーカー以外のシャッター専門業者が対応できる場合もあります。
メーカーへ依頼する利点は、自社製品の情報や純正部品を確認しやすいことです。専門業者は複数メーカーを見比べ、修理と交換の両方を提案できる場合があります。
ただし、対応範囲は業者ごとに違います。型式、症状、部品の供給状況、出張費、作業費、保証を同じ条件で比べてください。
◆相川のワンポイントアドバイス
現場では、メーカー名だけ聞いて部品を決めることはありません。同じブランドでも年代や窓寸法で内部部品が変わるからです。銘板、全体写真、症状の3つがそろうと話が早くなります。動かない、途中で止まる、異音がするといった状況も具体的に伝えてください。
メーカーが分からない場合や、修理と交換のどちらが合うか迷う場合は、現物を確認できる業者へ見積もりを依頼すると比較しやすくなります。
窓シャッターのメーカー比較に関するよくある質問(FAQ)
窓と違うメーカーのシャッターを後付けできますか?
取り付けられる場合はあります。ただし、窓枠の外側寸法、外壁下地、周辺設備との距離が商品条件を満たす必要があります。メーカー名だけで可否を決めず、窓まわりを採寸して対応商品を選びます。
LIXILとTOSTEMは別メーカーですか?
TOSTEMは現在LIXILが扱うブランドです。古い製品にTOSTEMと表示されている場合も、部品や修理はLIXIL製品として確認します。ただし、旧製品の全部品が現在も供給されているとは限らないため、型式と製造番号が必要です。
YKKの窓シャッター価格はいくらですか?
公式の参考例はありますが、窓寸法、手動・電動、採風・耐風、階数、足場、電気工事で変わります。商品ページの金額だけで決めず、希望仕様と施工条件を含めた現地見積もりで比べてください。
他メーカーの業者でも修理できますか?
清掃や調整などは専門業者が対応できる場合があります。一方、専用モーター、制御部、リモコンなどは純正部品が必要になることがあります。型式と症状を伝え、対応範囲と部品の入手可否を確認しましょう。
メーカー不明ならどこを見ますか?
ボックス、ガイドレール、操作スイッチ、リモコン周辺の銘板やラベルを確認します。安全に見えない位置なら無理に分解せず、全体写真と各部の写真を業者へ見せてください。
条件を比べてシャッター修理を選ぶ
LIXIL、YKK AP、三和シヤッターには、それぞれ後付け、電動、採風、耐風などの選択肢があります。
大切なのはメーカーの知名度や表示価格だけではなく、既存窓へ取り付けられるか、必要な機能があるか、故障時に部品を確認できるかです。
新設では同じ窓寸法と工事範囲で総額を比べ、修理ではメーカー名、型式、製造番号を確認します。
純正部品が必要なのか、専門業者でも直せるのかまで見れば、余計な交換を避けやすくなります。比較情報は2026年10月3日に各メーカー公式ページで確認しました。
執筆者:相川