シャッター修理ガイドの相川です。シャッターを開け閉めするたびに「キーキー」と鳴ると、早朝や夜は近所に気をつかいますよね。
キーキーという音は、レールの砂やほこりによる擦れが原因のこともあれば、部品の傷みが隠れていることもあります。自分で直してよい音かどうかを、先に見分けることが大切です。
この記事の結論自分で手を入れてよいのは、レールの擦れによる「キーキー」「キュルキュル」だけです。「ガリガリ」「バキッ」や重さを伴う音は、触らずに点検を頼みましょう。
- 音の種類で分かる「自分で直してよい音」
- 音の出どころを確かめる自己診断
- メーカーの手順に沿ったレールの掃除
- やってはいけないことと、点検を頼むサイン
その音は自分で直してよい音か見分ける
対処を始める前に、まず音の種類を確かめてください。音の違いは、どこが傷んでいるかの手がかりになります。
| 音のタイプ | 考えられる原因 | 対応 |
|---|---|---|
| キーキー・キュルキュル | レールにたまった砂やほこりによる擦れ | レールの掃除で改善することがある(自分で対応できる範囲) |
| ガリガリ・ゴリゴリ | レールの曲がり、板(スラット)の変形、部品のずれ | 掃除では直らない。点検を頼む |
| ガコン・バキッ | バネや軸、電動の開閉機の不具合 | 触らず、使用を止めて業者へ |
自分で手を入れてよいのは、いちばん上の「キーキー」「キュルキュル」だけです。下の2つに当てはまる場合は、自分で触るとかえって危険なので、点検を頼みましょう。
ガレージシャッター特有の音はガレージシャッターがうるさい原因、風でガタガタ鳴る窓シャッターは窓シャッターがうるさい原因で詳しく説明しています。
音の出どころを確かめる自己診断
「擦れの音だと思うけれど、自信がない」という方は、まず次の3つを順番に確かめてみてください。
鳴るタイミングを確かめる
ゆっくり開け閉めして、どこで鳴るかを確かめます。開け始めだけか、途中の同じ位置か、全体が重いうえに鳴るのかで、考えられる原因が変わります。
全体が重く、そのうえ音もする場合は、バネなど内部の部品の不具合も考えられます。自分で直そうとせず、点検を頼みましょう。
音の場所を確かめる
音が左右のレールから聞こえるのか、上部の箱(シャッターケース)の中から聞こえるのかを確かめます。レールからの擦れ音なら、掃除で改善することがあります。
上部の箱の中には、板を巻き取る軸やバネが入っています。箱の中から音がする場合は、ふたを開けて確かめず、業者に任せてください。
音の変化を確かめる
以前は静かだったのに急に鳴り始めたのか、少しずつ大きくなったのかも手がかりになります。急に音が変わったときや、動きも悪くなったときは、部品の傷みを疑いましょう。
迷ったときは、音を出しながらスマートフォンで動画を撮っておくと、業者に相談するときに状態を伝えやすくなります。
電動シャッターの音は場所で分ける
電動シャッターでも、左右のレールの擦れ音なら、手動と同じく掃除で改善することがあります。一方、上部の開閉機(モーター)や制御部のあたりから鳴る音は、自分では確かめられません。
電動シャッターのカバーや配線には触らず、音が出る位置と、動きに変化があるかを業者に伝えましょう。
説明書でメーカーの案内を確かめる
お手入れの方法や使ってよい潤滑剤は、メーカーや機種ごとに説明書で案内されています。三和シヤッターや文化シヤッターなど、メーカー名が分かれば説明書を探せます。
説明書が手元にない場合は、電動シャッターの取扱説明書の探し方を参考にしてください。
キーキー音を自分で静かにする手順
ここからは、レールの擦れによる「キーキー」「キュルキュル」と見分けられた場合の手順です。手の届く範囲で、無理のない作業だけ行いましょう。
手順1 用意するものと安全対策
柔らかい布やスポンジ、歯ブラシ、軍手、保護メガネがあれば十分です。目線より高い場所の掃除では、ほこりが目に入ることがあるので、保護メガネを着けましょう。

私はこれで眼科のお世話になりました
手順2 レールの砂やゴミを取り除く
LIXILは窓用シャッターのお手入れとして、ガイドレール内部や下部の水切り部のゴミ・砂を拭き取り、隅は歯ブラシなどで掃除するよう案内しています。
汚れがひどくない部分は、雑巾で水拭きしてから、から拭きします。汚れがひどい部分は、薄めた中性洗剤で落とし、洗剤が残らないように拭き取るとしています。
金属製のブラシや金ベラは使わないお手入れには柔らかい布やスポンジを使い、金属製のブラシや金ベラは使わないよう案内されています。清掃の目安は、少なくとも月に1回程度です。
また、海岸地帯や交通量の多い道路沿いでは、塩分や排気ガスで汚れが進みやすいので、こまめにお手入れするよう案内されています。
出典:LIXIL「窓用のシャッターをお手入れする方法」(確認日:2026年10月31日)
手順3 潤滑スプレーは説明書を確かめてから
掃除をしても擦れる音が残る場合、潤滑スプレーで改善することがあります。ただ、使ってよい場所やスプレーの種類は、メーカーや機種によって違います。
必ず取扱説明書で使ってよいかを確かめ、指定がある場合はそれに従ってください。吹く場所や選び方はシャッターにシリコンスプレーは使える?で詳しく説明しています。
掃除やスプレーをしても音が変わらないなら、擦れ以外の原因が考えられます。それ以上は手を加えず、点検を頼みましょう。
高い場所の作業と、やってはいけないこと
高い場所は無理をしない
東京消防庁によると、令和6年に高齢者が「落ちる」事故は、約8割が住宅等で起きていました。
原因になった物では、階段、ベッド、椅子に続いて、脚立・踏み台・足場が4番目に多くなっています。
出典:東京消防庁「救急搬送データからみる高齢者の事故」(確認日:2026年10月31日)
目線より高い位置の掃除は、無理に一人で行わないでください。少しでも不安定さを感じたら、その作業は業者に任せるのが安全です。
やってはいけない4つのこと
キーキー音を自分で直すときも、やり方を間違えると、かえって悪化したり、けがにつながったりします。次の4つは避けてください。
- 説明書で指定のない潤滑剤や油を、自己判断で使う
- バネや軸、電動の開閉機に手を出す
- 音がするのに、無理に開け閉めを続ける
- ぐらつく脚立や踏み台で、高い場所の作業をする
バネには強い力がかかっていて、外したり巻き直したりするのは危険です。理由はシャッターのバネは触ってよい?で説明しています。
こんなときは業者に点検を頼む
次のサインが1つでも当てはまるなら、自分で直せる範囲を超えています。早めに点検を頼みましょう。
- 掃除とスプレーをしても音が消えない
- 「ガリガリ」「バキッ」など、擦れ以外の音がする
- 開け閉めが重い、途中で止まる、斜めに動く
- 上部の箱(バネや軸)のあたりから音がする
- 電動シャッターで、開閉機のあたりから異音やにおいがする
修理の費用は、どの部品をどこまで直すかで大きく変わります。電話での目安だけで決めず、点検のうえで作業内容と総額を確かめてから依頼しましょう。
点検を頼むときは、次のことを伝えると、状態が伝わりやすくなります。
- 音の種類(キーキー、ガリガリなど)と、鳴る位置
- いつから鳴っているか、急に変わったか
- 手動か電動か、分かればメーカーと型式
- 音を出しているときの動画
シャッター修理サービスは、年中無休・24時間受付で、全国47都道府県に対応しています。出張費と見積もりは無料と案内されています。
キーキー音は見分けてから直そう
シャッターのキーキー音は、「擦れの音なら自分で、それ以外は業者に」が基本です。まずは音の種類と出どころを確かめましょう。
自分でやるのは、レールの掃除と、説明書で認められた範囲の潤滑までです。バネや軸、電動の部品、高い場所の作業には手を出さないでください。
少しでも「擦れの音ではないかも」「高くて怖い」と感じたら、無理は禁物です。けがや故障の悪化を防ぐためにも、点検で今の状態を確かめましょう。
シャッターのキーキー音でよくある質問
潤滑剤は何を使えばいいですか?
取扱説明書で、指定や注意を確かめてから選んでください。使ってよい場所や種類は機種によって違うので、説明書にない潤滑剤は自己判断で使わないようにしましょう。
掃除とスプレーをしても音が消えません。故障ですか?
レールの曲がりや板の変形、バネや開閉機の不具合など、擦れ以外の原因が考えられます。無理に動かすと悪化するおそれがあるので、点検を頼みましょう。
音を放置するとどうなりますか?
原因が部品の傷みなら、使い続けるうちに開け閉めが重くなったり、途中で止まったりすることがあります。音が変わったときは、早めに点検を頼みましょう。
高いところから鳴る音は自分で直せますか?
上部の箱の中には、バネや軸が入っています。箱の中からの音は自分で確かめず、業者に任せてください。
高い場所の作業は、転落の危険もあります。
電動シャッターのキーキー音も自分で直せますか?
左右のレールの擦れ音なら、手動と同じく掃除で改善することがあります。上部の開閉機や制御部のあたりから鳴る音は、カバーを開けずに業者へ相談してください。
レールを水拭きしてもいいですか?
LIXILは窓用シャッターについて、汚れがひどくない部分は雑巾で水拭きしてから、から拭きするよう案内しています。洗剤を使うときは薄めた中性洗剤にし、残らないよう拭き取りましょう。
執筆者:相川

