窓シャッターがうるさい原因は?風の音と防音対策・修理目安を解説

※この記事はプロモーションを含みます
風を受けた窓シャッターが振動して騒音を発生しているイメージ

夜、風が吹くたびに窓シャッターがガタガタ鳴る。朝の開け閉めでは、以前より大きな音がする。

眠れなかったり、ご近所への音が気になったりすると、毎日の操作もためらってしまいます。

窓シャッターがうるさいときは、風で揺れて鳴る音と、開閉中に出る異音を分けて考えてください。同じように聞こえても、必要な対処は異なります。

風によるバタつきには対応部品を使える場合があり、砂やほこりによる擦れ音なら掃除で改善することもあります。

ただし、急に音が大きくなった、片側がこする、引っ掛かって止まるといった変化がある場合は、無理に使い続けず点検を依頼しましょう。

シャッター修理ガイドの相川です。この記事では、窓シャッターの音の見分け方から、自分で確認できること、防音対策の注意点、修理の目安まで順番に説明します。

  • 風の音と開閉時の異音を見分けるポイント
  • 自分でできる確認と掃除の範囲
  • 潤滑剤や防音テープを使う前の注意点
  • 修理が必要な症状と相談時の伝え方
執筆者 
相川

シャッター修理職人/一人親方。約30年、シャッター修理ひとすじ。現在もメーカーのシャッター修理の現場に立ち、メーカー指定の社内研修・資格を保有しています。当サイトでは、記事の修理方法・費用・安全面を現場の実務にもとづいて確認し、執筆。専門用語をできるだけ避け、読んだ方が後悔しない判断ができる情報をお届けします。

風の音と開閉中の音を見分ける

まず確認したいのは、いつ、どこから音がするかです。音の呼び方だけで故障箇所は特定できませんが、風との関係や動きの変化が分かると、確認する場所を絞りやすくなります。

風のときと開閉中の音を分ける

  • シャッターを操作していないのに、風が吹くたびガタガタ鳴る場合は、風による揺れや接触が考えられます。
  • 一方、風のない日でも上げ下げのたびに擦れる音がするなら、汚れの付着や部品の状態などを確認する必要があります。

まずは室内の安全な場所から、次の違いを確認してください。変形や引っ掛かりがある場合は、確認のために何度も動かす必要はありません。

音が出る場面 考えられること 確認・相談のポイント
風が吹くとガタガタ鳴る 風による板の揺れや周辺部品との接触 以前との違い、変形、対応するバタつき防止部品の有無
開閉中にシャリシャリ鳴る 砂・ほこりの付着や部材の接触 手の届く場所の汚れ、動きの引っ掛かり
同じ高さで毎回こする 板や左右のレールの変形・ずれなど 片側だけの擦れ、傾き、傷
上部から異音や振動が出る 巻き取り部分や電動機器の不具合など 急な音の変化、振動、開閉不良の有無
車の音や話し声が室内に入る 窓などを通じて伝わる外部の音 シャッター自体の音とは別に、窓の遮音対策を検討

この表は、症状を伝えるための目安です。たとえばキーキーという音でも、音だけで潤滑不足とは決められません。

音の変化と、動きの変化をセットで見ることが大切です。

風でガタガタ鳴る理由

窓を覆っている横長の板を、スラットと呼びます。細い板がいくつもつながり、左右のガイドレールに沿って上下する仕組みです。

ガイドレールは、板が通る縦向きの溝だと思うと分かりやすいですよ。

シャッターの板であるスラットと左右のガイドレール、上部のシャフトなどの位置を示す図

窓を覆う横長の板がスラット、左右で板の動きを案内する部分がガイドレールです。形状は商品によって異なります。

風を受けると、板が揺れたり、周囲の部品に触れたりして音が出ることがあります。

音がするだけで直ちに故障とは限りませんが、以前と比べて揺れが大きい、部品が外れかけている、風のない日にも音が残る場合は点検が必要です。

バタつきを抑える専用部品を使える商品もあります。YKK APは、対応するオプション部品によって、風によるバタつきを軽減できると案内しています。ただし、使えるシリーズや使用方法が決まっているため、他社製品や別の型番へそのまま流用することはできません。

出典:YKK AP「強風時、シャッターのバタつきを抑えることはできますか。」(確認日:2026年10月24日)

開閉時の擦れ音や金属音

板やレールに砂・ほこりが付着すると、動くときに擦れ音が出る場合があります。目に見える汚れがあり、変形や引っ掛かりがない場合は、取扱説明書に沿った掃除から始めましょう。

ただし、同じ場所で毎回引っ掛かる、板が斜めに動く、片側だけに擦った跡がある場合は、汚れ以外の原因も考えられます。油を足しながら動かすと、原因が残ったまま使い続けることになってしまいます。

また、巻き取り時などに構造上の音が出る商品もあります。以前から同程度の音なのか、最近になって音量や響き方が変わったのかを確認してください。購入時から気になる場合も、取付店へ商品の通常の作動音かどうかを聞いてみましょう。

◆相川のワンポイントアドバイス

音をうまく言葉にできなくても大丈夫です。開けるときだけ、右側の同じ高さで鳴る、といった説明でも伝わりますよ。

無理に原因や部品名を調べるより、気づいた変化をそのまま教えてください。

すぐ点検したい異音と症状

急な異音や振動は点検の合図

急に大きな音が出るようになった場合は、いつもの作動音として扱わないでください。とくに、上部のボックスからの異音に振動や動作不良が伴うときは、内部の確認が必要になる場合があります。

LIXILの公式FAQでは、電動窓シャッターのボックス内から新たに異音や振動音がする場合、モーター不具合の可能性があると説明されています。

出典:LIXIL「窓用の電動シャッターの開閉時に異音がする」(確認日:2026年10月24日)

ただし、すべての異音がモーター故障を意味するわけではありません。

電動式で動きが途切れる、異常な振動がある、焦げたようなにおいがするといった場合は操作を中止してください。音を確認するための繰り返し操作や、上部カバーを外す作業は避けましょう。

なお、異音の原因には商品ごとの停止位置の設定などが関係する場合もあります。他の商品向けの設定手順を試さず、型番に合った取扱説明書で対応範囲を確認することが必要です。

操作を止めたい症状

次の症状がある場合は、掃除や潤滑だけで解決しようとせず、使用を止めて点検を依頼してください。

  • 板が斜めになっている、レールから外れている
  • 曲がりや大きなへこみがある
  • 途中で止まり、普段の操作では動かない
  • 金属がぶつかる音と引っ掛かりがある
  • 部品の脱落やボックスの浮きが見える

シャッターのスラットがレールから外れて引っ掛かっている状態を示す画像

板がレールから外れた状態では、押し戻したり無理に巻き上げたりしないでください。

板が外れていると、音だけでなく変形が広がるおそれがあります。自分でレールを広げたり、板をたたいて戻したりする作業も避けましょう。

開閉できなくなっている場合は、雨戸・窓シャッターが開かないときの確認事項も参考になります。異音に加えて動作不良があることを、修理の相談時に伝えてください。

症状が続いている方は、原因と修理内容を確認するための見積もりを依頼してみてください。依頼時には、現地調査や見積もりの無料条件、キャンセル時の費用も確認しておきましょう。

※音が出る場面と、止まる・こするなどの変化を伝えましょう。
シャッター修理サービスで「無料見積もりを依頼する」

自分でできる確認と避けたい対策

音を減らすには、原因に合う対処が必要です。ここでは家庭でできる確認の範囲と、避けたい対策を説明します。

外の音を室内に入れにくくする防音対策についても、シャッター自体の異音とは分けて考えましょう。

安全な場所から状態を確認する

確認は、風が収まった明るい時間に行ってください。風雨の最中に窓を開けて板を押さえたり、外へ出て部品を取り付けたりするのは避けましょう。

まず、室内や地面から見える範囲で、板の曲がり、左右のレールの変形、外れかけた部品がないかを見ます。二階の窓から身を乗り出す、脚立で上部をのぞくといった確認は不要です。

見た目に異常がなくても、以前より動きが重い場合は記録しておいてください。反対に、板が外れているなど明らかな異常があれば、その先の開閉確認はせず、写真を撮れる範囲で相談すれば大丈夫です。

手の届く汚れだけ掃除する

掃除で対応するのは、取扱説明書で認められた、手の届く部分の汚れです。柔らかいブラシや布など、商品に指定された道具を使いましょう。

作業前にはシャッターを停止させ、家族にも操作しないよう伝えてください。電源の扱いは取扱説明書の手順に従い、動く部分やレールの奥へ指を入れないようにします。

シャッター下部のレール付近にある砂やごみを確認するための画像

砂やごみは、取扱説明書に従って手の届く範囲で取り除きましょう。

汚れが落ちないからといって、金属の道具で削ったり、レール内の毛状・樹脂製の部品を引き抜いたりしないでください。電動部やボックス内へ直接水をかける方法も避けたいところです。

掃除後も音が残る場合は、作業を追加する前に相談しましょう。日常の手入れについては、窓シャッターのメンテナンス方法でも説明しています。

潤滑剤は商品ごとの指定を守る

窓シャッターがうるさいからといって、手元にある油を一律に吹き付けるのは避けてください。使える潤滑剤や塗る場所は、メーカーだけでなく商品タイプによっても異なります。

たとえば三和シヤッターは、対象となるスクリーンタイプにシリコーン系、ブラインドタイプにフッ素系の粘度の低い潤滑剤を案内しています。

同じメーカーでも指定が異なるため、窓シャッターならすべて同じスプレーでよいとは言えません。

出典:三和シヤッター「窓シャッターのお手入れに使えるスプレー(潤滑剤)はどのようなものですか。」(確認日:2026年10月24日)

メーカー名や型番が分からない場合は、使用できる薬剤も確認できません。その状態で追加せず、取付店や修理窓口に商品の確認から依頼してください。

また、変形やレール外れ、異常な振動を潤滑剤で直すことはできません。塗布量を増やして様子を見るより、原因を調べてもらうほうがよい症状です。

防音テープや詰め物に注意する

風で鳴る場所へスポンジや防音テープを挟めば静かになりそう、と考える方もいると思います。ただ、窓シャッターの動く部分へ自己判断で貼る方法はおすすめしません。

レールや板の通り道に厚みが増えると、引っ掛かりの原因になるおそれがあります。貼った物がはがれて巻き取り部分に入ったり、排水に必要な部分を塞いだりする可能性も考えなければなりません。

市販の固定具についても、窓用・車庫用、全閉時専用などの違いがあります。見た目が似ていても、使っているシャッターに対応しているとは限りません。

風のバタつきには、対応する専用部品があるかを確認しましょう。メーカー名・型番・窓の大きさを伝え、取付条件と操作時の注意点まで聞くと、購入後の行き違いを減らせます。

音が気になるからとシャッターを少し開けておく方法も、台風対策として一律には案内できません。風雨が予想されるときは商品の使用方法に従い、室内側の窓も閉めて施錠してください。

外の騒音には窓側の防音対策を

シャッターのガタガタ音を減らす対策と、車や話し声が室内へ入るのを抑える対策は、目的が異なります。板のバタつきを直しても、外の音が同じように聞こえる場合はあります。

窓シャッターを閉めることで外の音が和らぐ場合もありますが、効果は商品、窓の性能、音の種類などによって変わります。すべての住宅で一定の音量を下げられるとは言えません。

外の騒音が主な悩みなら、窓の閉まり具合やすき間、内窓の設置、ガラスの仕様なども検討対象です。

YKK APの公式解説「窓の防音対策」(2024年5月13日公開)でも、ガラス交換や内窓による対策が紹介されています。

出典:YKK AP「窓の防音対策」(公開日:2024年5月13日/更新日:2026年3月22日)

ただし、音は窓以外の壁や換気設備などから伝わることもあります。相談時には、車の走行音なのか、人の話し声なのか、振動も感じるのかを伝えてください。

シャッターの修理と窓の改修を混同せず、何を減らしたいかを共有することが大切です。

修理の相談と費用の確かめ方

修理相談には音の記録を添える

修理を相談するときは、メーカー名・型番に加え、いつから、どの操作で、どこから音がするかを伝えましょう。型番を探すためにボックスを開ける必要はありません。

見えるラベルがなければ、そのことを伝えれば大丈夫です。

風の日だけ鳴る症状は、訪問時に再現しないこともあります。室内の安全な場所から録音・撮影できるなら、音が出たときの記録が説明の助けになります。

ただし、撮影のために不具合のあるシャッターを動かさないでください。

◆相川のワンポイントアドバイス

相談するときは、たとえば「昨日から、閉める途中で右側がこすれて止まります。今日は動かしていません」と伝えてみてください。風の日だけなら、そのまま伝えてもらえれば十分です。

音を再現するために頑張らなくて大丈夫ですよ。

賃貸住宅なら、修理を手配する前に管理会社や貸主へ連絡してください。分譲マンションでも、窓まわりの修理手続きや費用負担は管理規約などによって異なるため、管理窓口への確認が必要です。

費用は作業内容と総額で確認する

異音の修理費用は、調整で済むのか、板やレール、電動部品の交換が必要なのかで変わります。音だけでは作業内容を決められないため、ここでは一律の修理相場は示せません。

見積もりでは、原因として確認されたこと、修理する部分、交換する部品、出張料や作業料を含む税込総額を確認してください。高所作業や部品の取り寄せが必要かどうかも、金額や日程に関係します。

見積書に調整一式とだけ書かれていて分かりにくい場合は、どこを調整するのか、部品交換は含むのか、直らなかった場合はどうなるのかを聞いてみましょう。質問してから決めれば大丈夫です。

また、修理後に同じ音が出た場合の対応や保証も確認しておくと安心です。交換を提案された場合は、なぜ部分修理では難しいのかを説明してもらい、納得したうえで依頼してください。

音の変化からシャッター修理を判断

窓シャッターがうるさいときは、風が吹いたときの音か、開閉中の音かを分けて確認しましょう。汚れによる擦れなら掃除が役立つ場合があり、風のバタつきには対応する専用部品を使えることもあります。

一方で、急な音の変化に、振動・引っ掛かり・傾きが伴う場合は、無理に動かさず点検を依頼してください。潤滑剤や防音テープを追加して、症状を抑えようとしないことが大切です。

自分で原因まで突き止める必要はありません。いつ、どこで、どんなときに鳴るのかを伝え、必要な修理と費用を確認しましょう。

毎日使う設備だからこそ、気になる音を我慢し続けず、状態を確かめるところから始めてみてください。

※調整か部品交換か、税込総額とあわせて確認できます。
シャッター修理サービスで「無料見積もりを依頼する」

窓シャッターの音に関するよくある質問

音がしても動くなら使い続けてよいですか?

動くことだけでは判断できません。急な異音、振動、片側の擦れ、引っ掛かり、板の傾きがある場合は操作を止めてください。

以前からの音でも気になる場合は、通常の作動音かどうかを型番と症状を伝えて確認しましょう。

風でガタガタ鳴るだけでも故障ですか?

音だけでは故障と判断できません。風による揺れで音が出る場合もあります。

ただし、以前より音や揺れが大きい、変形や部品の外れが見える場合は点検を依頼してください。対応する専用部品でバタつきを軽減できる商品もあります。

シリコンスプレーなら使っても大丈夫ですか?

すべての窓シャッターに使えるわけではありません。商品タイプによって、指定される潤滑剤が異なります。

型番に合った取扱説明書で、薬剤の種類・塗布場所・量を確認してください。確認できない場合は追加しないでください。

防音テープをレールに貼ってもよいですか?

自己判断で動く部分に貼るのは避けましょう。板の通り道を狭くしたり、はがれたテープが巻き込まれたりするおそれがあります。

風の音には、使っている商品に対応するバタつき防止部品があるかを確認してください。

シャッターを閉めれば外の音は聞こえなくなりますか?

完全に聞こえなくなるとは言えません。音が和らぐ場合はありますが、商品や窓、建物の状態によって変わります。

外の騒音が主な悩みなら、シャッター自体の異音への対応とは別に、内窓なども比較してください。

執筆者:相川