シャッターが開かない原因と対処法|症状別にわかりやすく解説

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シャッターが開かないと、車が出せず困ってしまいますよね。

とくに途中までしか上がらない場合は、無理に動かすと故障が悪化したり、思わぬケガにつながったりすることもあります。

シャッターが開かない原因は、鍵の閉め忘れやレールの汚れのように自分で確認できるものもあれば、バネや部品の劣化・故障のように専門業者が必要なケースもあります。

原因によって対処法が変わるため、まずは落ち着いて状態を確認することが大切です。

この記事では、シャッターが開かない主な原因と、まず確認したいポイント、自分でできる対処法をわかりやすく解説します。

 

執筆者 
相川 拓実

建築現場歴18年。
戸建て住宅の外まわり・設備・メンテナンスなど、住まいの「困った」に幅広く対応してきました。押しつけず、分かりやすく。後悔しない判断ができる情報を発信しています。

シャッターが開かない原因を調べる前にまず確認したいこと

つい力任せに開けたくなるものですが、まずは落ち着いて確認することが大切です。

無理に動かして完全に壊してしまう前に、まずは「たった3分」で確認できる以下のポイントをチェックしてみてください。

  1. 鍵は完全に「解除」されていますか?
    長年の使用で鍵の回りが渋くなっている場合、「解錠したつもり」でもピンが戻りきっていないことがあります。一度しっかり挿し直し、確実に開いているか指先で確認しましょう。
  2. 鍵は挿しっぱなしではないですか?
    外側に鍵を挿したまま開けると、そのままケース内に巻き込まれ取り出せなくなる重大なトラブルに発展します。
  3. レールや足元に「異物」はありませんか?
    ほんの数センチのズレや小さな石ころ一つで、センサーが異常を検知したり、物理的にロックがかかったりします。
  4. 電源・ブレーカーは確認しましたか?(電動のみ)
    落雷や過電流でブレーカーが落ちていないか、スイッチが「OFF」になっていないか確認しましょう。

 

シャッターが開かない原因は大きく3つに分類される

シャッターが開かない原因は、大きく分けると「操作ミス・環境要因」「消耗・劣化によるもの」「機械的な破損・故障」の3つがあります。

まずはどの原因に当てはまりそうかを整理することで、何を確認すべきか見えてきます。

操作ミス・環境要因

鍵のかけ忘れ、障害物の干渉、電源オフなどが当てはまります。最も見落としやすい一方で、比較的簡単に解決できる原因です

消耗・劣化

スプリング(バネ)の張力低下、レールの錆や汚れ、潤滑不足など。定期なメンテナンスで予防・改善しやすい原因です

機械的な破損・故障

スラットの変形、レールの歪み、モーターの故障など。専門業者への依頼が必要な原因です

 

症状別・原因診断チャート

シャッターが開かないときは、どんな症状が出ているか、どんな音がするかを確認すると、原因を絞り込みやすくなります。

ご自宅のシャッターの状態と照らし合わせながら、下の表をチェックしてみてください。

症状 考えられる原因 判別ポイント 対処
開閉が
重い・開かない
スプリングの
劣化、レールの錆
途中で手を離すと勝手に落ちてくるか?
(落ちる場合はバネ劣化が濃厚)
業者へ
キーキーと
異音がする
潤滑不足
(油切れ)
金属同士の高音が鳴る
レール清掃後にシリコンスプレーで改善するか確認
DIY可
ギシギシと
異音がする
スラットの横ズレ スラットがレール入口に接触している
変形の有無を目視確認
業者へ
途中で止まって
戻る
センサーの
汚れ・誤作動
毎回同じ場所で止まるなら変形、
不規則に止まるならセンサー誤作動の疑い
清掃で改善
全く動かない
(電動)
モーター
故障・停電・
リモコン不良
まずブレーカーと
リモコン電池を確認
それでも動かなければ業者へ
業者へ

 

シャッターが開かない原因は、部品の役割を知るとわかりやすい

シャッターは、いくつかの部品が組み合わさって動いています。
それぞれの役割を知っておくと、どのあたりに原因がありそうか見当をつけやすくなります。

シャッターのガイドレールとスラット

スラット(蛇腹部分)は、シャッター本体にあたる部分です。複数の板がつながっており、開閉するときはこの部分が上下に動きます。

スラットに変形やズレがあると、途中で引っかかって止まったり、ギシギシと異音が出ることがあります。

ガイドレールは、スラットが上下するときに通る部分です。ここに汚れやサビがたまると動きが重くなり、シャッターが開かない原因になることがあります。


本来、シャッターは見た目以上に重さがあります。

そこでスプリングが内側で力を支えることで、手で開けるときも比較的スムーズに持ち上げられる仕組みになっています。

このスプリングが弱くなると、シャッターを支える力が足りなくなり、

  • 以前より開けるのが重くなる
  • 途中までしか上がらない
  • 上げても手を離すと下がってくる

といった症状が出やすくなります。

電動シャッターの場合は、このスプリングの働きをモーターも補助しています。

そのため、電動で動かないときは、バネの劣化だけでなく、モーター側の不具合が原因になっていることもあります。

重さと力のバランスについて
シャッターが軽く開くのは、バネの力とシャッターの重さがうまくつり合っているからです。
スプリング(巻き上げバネ)は、重たいシャッターを持ち上げる力を助けています。

ところが、このバネが弱くなると、シャッターの重さを支えきれなくなります。すると、以前より重く感じたり、途中で止まったり、手を離したときに下がってきたりします。

シャッターが重い・開かないのは、バネの力が弱まり、重さとのバランスが崩れていることが原因のひとつです。

 

自分でできる対処法|清掃と注油のやり方

シャッターが重い、動きが悪いと感じるときは、レールの汚れや油切れが原因になっていることがあります。

こうした場合は、レールをきれいにして正しく注油するだけで、動きが改善することがあります。まずは次の手順で試してみましょう。

シリコンスプレー使ったガイドレールのメンテナンス手順

シリコンスプレーを使ったガイドレールメンテナンスの手順

  1. レールに溜まった泥・砂利を箒で掃き出します。特に底部は汚れが溜まりやすいため、週に一度の清掃を習慣にしましょう。
  2. 清潔な布を濡らして固く絞り、レールの溝を上から下まで丁寧に拭いて砂埃を完全に除去します。
  3. 乾いた布を人差し指に巻き、シリコンスプレーを吹き付けます。その布でレールの溝をなぞるように薄い膜を張ります。直接吹き付けすぎると液垂れの原因になります。
  4. 2〜3回全開閉させ、油分を全体になじませます。

 

潤滑剤の選び方|使ってはいけない潤滑剤に注意

シャッターに使う潤滑剤は、何でもよいわけではありません。

5-56(CRC)などの油性潤滑剤は、シャッターには基本的に不向きです。

油性の潤滑剤は、使った直後は動きが良くなったように感じます。

しかし、時間がたつと粘り気があるためホコリや砂がつきやすくなり、汚れがたまると真っ黒な粘着汚れになり、かえって動きが悪くなることがあります。

そのため、シャッターのレールまわりには、シリコンスプレーを使うのが安心です。
シリコンスプレーは乾きやすく、ホコリが付きにくいため、日常的なお手入れにも向いています。

推奨:シリコンスプレー(速乾性でホコリを吸着しにくく、樹脂パーツにも安全)

 

シャッターが開かないときに自分で直してはいけないケース

シャッターの不具合には「自分でできる範囲」と「無理に触ると危険」なケースもあります。以下のような症状がある場合は、自分で直そうとせず、迷わず専門業者へ依頼してください。

無理に動かすと、シャッターが急に落ちてきたり、部品が破損したりして、大きなケガにつながるおそれがあります。


スプリング(バネ)の調整・交換

スプリングは、重たいシャッターを支えるために強い力がかかっている部品です。
知識がないまま触ると、工具が跳ねたり、部品が外れたりして危険です。

バネまわりの調整や交換は、自分で行わず、必ず専門業者に依頼してください。


スラットや中柱が大きく変形している

車をぶつけたあとや、台風・強風のあとにシャッターが大きく曲がっている場合は注意が必要です。
無理に動かすと、途中で引っかかったり、急に落ちてきたりするおそれがあります。

見た目ではっきり歪みがある場合は、操作を中止しましょう。


水没・浸水したあとのシャッター

水に浸かったシャッターは、内部の電気部品にも不具合が起きている可能性があります。
そのまま動かすと、漏電や感電の危険があります。

とくに電動シャッターは、通電したまま操作しないようにしてください。


レールや構造部分が変形している

レールや本体の骨組みに歪みがある場合は、表面だけ直しても根本的な解決にならないことがあります。

無理に使い続けると、症状が悪化したり、再発したりすることもあります。

こうしたケースも、専門業者による点検や修理が必要です。

 

まとめ|シャッターが開かないときの対処方法

シャッターが開かない原因は、主に「操作ミス・環境要因」「消耗・劣化」「機械的な破損・故障」の3つに分けられます。

まずは、鍵の閉め忘れやレールまわりの異物、電源の状態など、基本的なポイントを確認しましょう。

そのうえで、重い・途中で止まる・異音がするなどの症状から、原因を見極めていくことが大切です。

レールの清掃やシリコンスプレーでの注油、センサーの乾拭きなど、簡単なお手入れで改善するケースもあります。

ただし、スプリングの調整やバネまわりの作業、シャッター本体やレールの大きな変形は危険を伴うため、自分で直そうとせず専門業者に相談してください。

普段と違う重さや異音など、小さな変化を見逃さないことが、事故や大きな故障を防ぐポイントです。

シャッターに違和感を覚えたときは、無理に動かさず、落ち着いて順番に確認していきましょう。